糖尿病の合併症

診療案内

糖尿病の合併症

三大合併症と言われる網膜症、腎症、神経障害が代表的なものです。
他にも動脈硬化が引き金となる脳梗塞や心筋梗塞・狭心症、閉塞性動脈硬化症、心不全、足壊疽、歯周病、認知症、がん、骨粗鬆症などの発症リスクを高めることが明らかになっています。

糖尿病網膜症
最悪の場合失明することもあります。
ひどくなるまでは、視力も正常で全く症状が出ないことが多いので、定期的に眼科を受診して眼底検査を行うことが必要です。
糖尿病性腎症
Ⅰ期からⅤ期に分類され、自分の腎症が何期であるか知っておくことが大切です。
Ⅴ期まで進行すると透析が必要となります。血液検査は正常でもかなり進行している場合もあります。
当院では腎症を早期発見し治療を行うことに努めています。
糖尿病性神経障害
両足の先から始まるしびれ、立ちくらみなど障害を受ける神経によって症状はさまざまです。

ひどくなると命にかかわる不整脈を起こしたり、足の切断につながることもあります。
脳梗塞
脳の血管が詰まって脳細胞が傷害される病気です。
その部位によって、手足が動かなくなったり、認知機能が落ちたり、うまく喋れなくなったりする後遺症が残り生活に大きな支障が出ます。
心筋梗塞
心臓を栄養している冠動脈が動脈硬化で詰まって心臓の筋肉が傷害される病気です。
以前に比べ救命率は上がっていますが、慢性心不全を引き起こし生活に支障が出たり、寿命を縮めたりします。電子たばこを含めたたばこも原因となります。
心不全
心筋梗塞になっていなくても、高血糖によって心臓が直接傷害をうけ、心不全がおこります。
閉塞性動脈硬化症
足の太い動脈がつまり、血液の流れが悪くなることでおこります。長く歩くと足が痛む、足が冷たいなどの症状が出ます。足の切断につながることもあるため、当院ではABIという検査を行い早期発見に努めています。
易感染性
高血糖状態が続くと、免疫能力が落ち、膀胱炎、肺炎、皮膚の感染症、歯周病などにかかりやすくなります。また重症化もしやすいため一層の注意が必要です。
認知症
糖尿病患者さんでは、アルツハイマー型認知症も脳血管性認知症も2倍ほど発症しやすいことがわかっています。