糖尿病疾患

診療案内

糖尿病について

糖尿病とは
糖尿病は、血糖値が高い状態が続く病気です。
高血糖の状態が、5-10年以上続くと全身の血管をいため、様々な合併症を引き起こします。合併症は重症になると視力障害、腎不全、心不全、下肢切断などをおこし生活の質を著しく落とします。

この合併症の発症や悪化を防ぎ、健康な人と変わらない人生を送るためによい血糖コントロールを保っていくことが糖尿病治療の目的です。

糖尿病が心配な方、コントロールがうまくいかない方、合併症が進んでしまった方、どのような患者さんにもスタッフ一同で最適なサポートを提案させていただきます。

糖尿病の症状
糖尿病はかなりの高血糖になるまで自覚症状はありません。そのため健康診断などで、血糖値や尿糖を指摘されても放置されてしまう方が多くいらっしゃいます。

血糖値が高い状態を放置すると、合併症発症・重症化リスクが高まるため、できるだけ早く診断・治療を受けるようにしましょう。

糖尿病治療を開始するのに最良の時、それは今です。

糖尿病の種類と原因
2型糖尿病
日本人の糖尿病の95%以上が2型糖尿病です。
糖尿病になりやすい体質に、食べすぎ・運動不足・過度なストレスなどの生活習慣が重なって起こる糖尿病です。
1型糖尿病
1型糖尿病は、膵臓でインスリンを分泌しているβ細胞が自分の免疫などで壊されてしまうため、インスリン注射が必要となります。
その他の病気などが原因となるもの
肝臓や膵臓の病気やホルモン異常が糖尿病の原因となることもあります。
またアレルギーや痛みの治療のためステロイドホルモンを内服したり注射したりすることが糖尿病の発症・悪化につながることがあります。
妊娠糖尿病
妊娠中は一時的に血糖が上がりやすくなります。
妊娠糖尿病と診断されたら、きちんと血糖コントロールを行うことで赤ちゃんへの悪影響が少なくなります。
多くの場合、出産後 高血糖状態は改善しますが、将来、糖尿病になりやすいと言われているので、生活に注意して定期健診を受けましょう。
糖尿病の治療
  1. 食事療法
    適切なバランスと
    量の食事をとるようにします。
    糖尿病治療で一番難しいことのひとつですが、当院では管理栄養士が中心となり治療のサポートをさせていただいています。
  2. 運動療法
    運動することでエネルギーを消費するだけでなく、血糖が下がりやすい体質に変わっていきます。まとめて運動することが難しい患者さんにも、可能な範囲での運動をご提案しています
  3. 薬物治療
    多くの種類の経口糖尿病薬があります。必要な場合はGLP-1作動薬という薬やインスリンを患者さん自身で注射することもあります。患者さんの病気の状態によって最適なものを組み合わせていきます。