甲状腺疾患・その他の内分泌疾患

診療案内

甲状腺疾患・その他の内分泌疾患
主な甲状腺の病気
バセドウ病
甲状腺ホルモンが作られすぎることによって、ホルモン過剰の症状が出現します。
治療法には内服治療、放射線治療、手術がありますが、普通はまず内服治療を開始します。

バセドウ病治療は短くて1年半から長いと10年以上にわたって根気よく行う必要があります。症状がなくなったからと、中断することによって一気に病気が悪化したり、最悪の場合命にかかわる状態に陥ったりすることがありますので、しっかりと治療を続けましょう。
慢性甲状腺炎(橋本病)
甲状腺の働きが低下し、ホルモン不足の症状が出現します。
免疫システムの狂いにより、甲状腺に慢性の炎症が起きることが原因となります。

治療法はチラージンSという合成甲状腺ホルモンを服用します。妊娠しにくい場合や、流産を繰り返す場合橋本病が原因となっていることがあります。
また高齢者では認知機能の低下がおこり、認知症と間違えられることもあります。
無痛性甲状腺炎
甲状腺の細胞が壊れることで、貯蔵されたホルモンが漏れ出し、一時的にホルモン過剰の症状が出ます。
バセドウ病と間違えられることが多い病気ですが、治療法が全く違うので注意が必要です。
甲状腺腫・甲状腺結節
健康診断などで、首の腫れを指摘され、来院される方が多い病気です。
甲状腺全体が腫れたり、しこりができたりします。
その他の内分泌疾患

甲状腺以外にも下垂体、副甲状腺、副腎などから分泌されるホルモン量の過剰や不足により様々な内分泌の病気がおこります。

クッシング病、先端巨大症、尿崩症、副甲状腺機能亢進症、アジソン病、褐色細胞腫、原発性アルドステロン症などの病気です。これらの病気に関しても提携病院と協力しながら検査・治療を行っています。
特に患者さんが多いものに、原発性アルドステロン症があります。

普通の高血圧とは治療法が違ってきますので、血圧コントロールがうまくいかない場合にはホルモン検査をしておくといいでしょう。
なおホルモンの病気の中でも性腺ホルモンが原因となる更年期障害や男性更年期障害の診療は行っていません。